5. これからの CAPABLE
■私たちの目指すところ
設立は2012年7月ですが、操業開始は同年10月です。石の上にも3年といいますが、大手半導体メーカーや半導体後工程受託メーカー(OSAT)との取引は順調に伸び、国内大手メーカーからも受注も増えてきています。
Solution Providerと称し、お客様の悩み事、困り事を解決すべく、提案型営業に取り組んできた成果です。また、精密加工レベルの高さや優れた品質を認められ、お客様が新たなお客様を紹介して頂く事例もあり、半導体封止金型以外の分野での取引も2014年度第4四半期から始まり順調に伸びています。
当面、CAPABLEを超精密加工の「金型技術商社」にしようとしています。取引パートナーは50社になりましたが、1000分㎜台の加工が受託可能なパートナー企業は10社強に留まっており、今もなお全国出張してパートナー探しを続けています。その過程で、優れた技術を持ちながらも、営業部門やホームページも持たないために情報発信力が弱いという金型業界の現実を目の当たりにしました。会社設立以来、自分の足で稼いだ金型メーカーの情報をデータベース化することで、当社が受注した仕事とパートナーを結びつけるものとして「ものづくりポータルサイト」を構築して、金型業界にITという新しい要素を吹き込もうと考えています。
■自身の経歴の集大成
IPOも通過点に過ぎず、当社が発展し続けるための将来構想はフェーズ2、フェーズ3とあり、これからの楽しみであります。これらは「半導体」「医療」「IT」「ベンチャー」「IPO」等、私が商社時代に培ってきた分野をベースとしたものであり、還暦からの起業は自身の集大成として取り組むべき宿命だったのかもしれません。